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大学生に海外インターンシップをおすすめする理由

2022年6月14日

大学生に海外インターンシップをおすすめする理由

著者:大川彰一(留学ソムリエ®代表取締役)


皆さん、初めまして。留学ソムリエ®️の大川彰一と申します。
私はもともとアメリカ国務省認定の教育NPOで海外インターンシップをアジアの大学に広める役割を担当してきました。
国際教育事業コンサルタントとして独立してからは、アメリカ以外の様々なインターンシップも取材や仕事を通じて知る機会に恵まれました。

これから海外インターンシップに関して、さまざまな角度からお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
初回の今回は「大学生に海外インターンシップをおすすめする理由」について解説していきます。

そもそも海外インターンシップとは

大学生の皆さんにとって、日本でのインターンシップはイメージしやすいと思うのですが、海外のインターンシップはいかがでしょうか。

実はインターンシップはアメリカが発祥と言われていて、100年以上の歴史があるんです。そのためすでに社会の中に根付いていて、現在CEOをしている人もキャリアの最初はインターンからという方が多いため、若者を応援するという気風が会社の中に存在します。

ただ、日本では短いものでは1日〜数日という期間でもインターンシップと呼ぶのに対し、アメリカなどでは3ヶ月間〜1年くらいのものが主流となっています。では、日本の大学生が海外インターンシップに参加すると、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

アメリカインターンシップ
ニューヨークにあるインターンシップ研修先の風景

海外インターンシップ参加のメリット

1. 外資系企業やグローバル企業への就職に有利

外資系企業やグローバル企業が採用する際に重視するポイントは何だと思いますか?
英語力でしょうか?

もちろん、学歴や英語力が必要なのは間違いありません。ただ、それ以上に決め手となるポイントは、「海外での就業経験」なんです。
言い換えると「グローバルな環境での基本的な仕事の進め方を知っているかどうか」が重要なのです。この海外での就業経験はもちろん「海外インターンシップ」が該当します。

大学生の場合は、もちろん長期の就業経験を得ることは難しいので、期間は短期でも問題ありません。例えば、夏休みを活用した4週間の海外でのインターンシップの経験は英文履歴書に最新の経験として記載することができ、多くの場合は採用担当者にとって関心のある内容となります。

2. 自身の強みや今後の方向性が分かる

就職先を考えるということは、人生にとっての一大イベントです。
ただ、今まで保護者の元でずっと学生として生活してきた皆さんが、自分自身の社会でのポテンシャルや将来の方向性を決断することは容易ではないでしょう。(私自身を振り返ってみても実際そうでした。)

机上で自己分析することも大切ですが、実際の仕事の中で自分の適性や仕事上のアピールポイントが掴めることが多いのです。新卒で就職した会社を3年以内に辞めて転職してしまう人が多いのも、このことが関係していると思われます。

ましてや海外でのインターンシップの場合は、年齢や職位に関係なく、意見を求められたり、仕事に関われる機会もあるので、自分でも気づかないような自身のポテンシャルに気付かされることもあるのです。

3. レファレンスを得ることができる

最近、グローバル企業では、このレファレンスを重視する動きが加速しています。企業の採用プロセスの中では、よく「レファレンスチェック」という言葉が使われます。

もともとリファレンス(英語:reference)とは、参照とか参考という意味ですが、採用の中で身元の照会が行われることがあります。特に外資系企業では、信用できる筋からの紹介状やレファレンスがあると採用に有利に働くことがあり、いかに人脈を形成していくかが、その後のキャリアデザインの中で有利に働くのです。

海外インターンシップのメリットの一つに、ネットワーキング(人脈作り)を就業経験と同時に形成していけることが挙げられます。例えば、アメリカのロサンゼルスでインターンシップをしているとして、その間週末に開催されるビジネスネットワーキングのイベントに参加したり、インターンシップ中に出会った他の会社の人とLinkedInで繋がったりと、人脈をどんどん広げることができるのです。

前述の通り、アメリカ人は若者でこれから経験を積もうとする人を応援したいというマインドがあるのです。

4. 伝わる英語に格上げできる

海外で英語力を上げたいということだけが目的であれば、語学留学に参加することも有効かと思います。

ただ、海外インターンシップにおいても、英語使用頻度にもよりますが、英語力を伸ばすことは可能です。なぜなら、ビジネスの公用語は欧米はもちろん、アジアや他の地域においても英語だからです。

ビジネスの上では、まず伝わる英語を話すということが大前提。発音ももちろん大切ですが、はっきりと自身を持って話すということが、私の経験上最も効果があります。声のトーンやスピードが大切なのですが、これは現場で経験しながらチューニングするしかありません。いったんこの最適化ができると、実践的な英語に関してワンランクレベルアップしたと言えるでしょう。

5. 海外就職という選択肢が増える

最後に、日本で就職するというだけでなく、海外に就職(転職)するという選択肢が増えます。

長期間インターンシップする学生の場合は、中には仕事のオファーを獲得する学生も稀にいます。ビザの問題もありますので、たとえ現実的には海外就職に至らなくても、海外赴任のハードルが低くなったり、次の転職のタイミングでキャリアアップしたりと、いつでも海外就職ができるという、グローバルスタンダードの経歴を意識して作り上げることで、世界規模でのキャリアデザインが可能となるのです。

不確実な時代と言われる中、グローバルなキャリアの選択肢を持っておくことは、これから必須となることは間違いないでしょう。

そういう意味で、学生時代に海外インターンシップを経験しておくことは意味があると、私は確信しています。


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