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ワーキングホリデーと海外インターンシップの違いとは

2022年10月25日

インターンシップとワーキングホリデーの違い

著者:大川彰一(留学ソムリエ®代表取締役)


海外で就労体験を積んでみたい大学生にとって、ワーキングホリデー(ワーホリ)に参加するか海外インターンシップに参加するかは、悩ましいところです。

実は似ているようで、その内容は全く違うワーキングホリデーと海外インターンシップ。
今回は、それぞれの特徴やその違いについて解説していきたいと思います。

ワーキングホリデーとは

まずはワーキングホリデー制度について確認していきましょう。
外務省によるとその定義は次のようになります。

ワーキング・ホリデー制度とは,二国・地域間の取決め等に基づき,各々が,相手国・地域の青少年に対し,休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。各々の国・地域が,その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し,二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。

出典:外務省ホームページより

現在、日本ではオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリスなど26カ国の国と地域との間でこの制度が導入されていて、年間約1万9千人(平成元年ビザ発給統計より)がこのビザを取得しています。

年齢は国によって違いがあるのですが、一般的に査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下という国が多く、大学生も対象になります。

参加期間も1年間まで(イギリスは2年間、オーストラリアは条件を満たせば最大3年間)と長期滞在できるのが特徴で、その間は観光、就学、就労が自由にできる自由度の高いビザです。

有給でのアルバイトもできるため、費用も抑えることができてとっても魅力的なのですが、特に大学生の場合だけは注意点があるのです。

大学生がグローバル就職に備えるために海外就労を検討している場合は、いくつかのリスクがありますので、押さえておきましょう。

大学生がワーキングホリデーに参加する場合のリスクとは

1. 就業先が日本人ばかり

特にワーホリ渡航先として人気の都市、カナダのバンクーバーやオーストラリアのシドニー、ニュージーランドのオークランドなどは、語学学校の選択肢が豊富だったりする反面、日本人の主な就業先が日本食レストランであることが多いため、ほとんど日本語しか使わないこともありますので注意が必要です。

2. ビジネス系のオフィスワークは難易度が高い

ワーホリで渡航して、現地で就業先を見つける際、基本的にホスピタリティ系の募集が多いため、ビジネス系のポジションは少ない傾向にあります。また募集していても、英語力の高いヨーロッパ系の学生が有利になり、日本人としてチャンスがあるのは日経の企業が中心となります。

3. 現地も不景気で仕事が見つからないことも

国によって違いがありますが、第一次産業やホスピタリティ以外の仕事は留学生以外のローカルの学生や社会人も探しているため、希望職種によっては仕事が見つからなかったり、探すのに時間がかかることもあります。(ワーホリはインターンシップと違い、現地で探すのが基本となります)

4. 語学学校で費用がかさみ、渡航期間が短くなる

ワーホリはオールマイティなビザであるが故に、現地で語学学校に通うことも可能です。英語力の向上が目的であれば問題ないのですが、語学学校の授業料に費用を割いてしまうことで、全体の予算に影響するケースがあるため注意が必要です。

5. アメリカ希望だったが、ワーキングホリデー制度がない

グローバルビジネスについてアメリカで就業したい場合は、アメリカはワーホリの制度がありませんので、要注意です。比較的近いビザがインターンシップが可能なJ―1(交流訪問者)ビザとなります。

就業だけでなく旅行や就学もできるオールマイティなビザである故に、例えば社会人で転職のギャップを利用していく場合や、英語力の向上、リフレッシュを目的としてワーホリビザを利用する場合は向いています。ただ、大学生で就職に活かしたいという場合はご注意ください。

ワーキングホリデー、海外インターンシップそれぞれ向いているタイプは下記のようになります。

ワーキングホリデーが向いている人

  • なるべく長く海外で生活してみたい
  • なるべく安く海外へ長期行きたい
  • 英語もアルバイトも旅行もバランス良くやりたい
  • 現地でやるべきことを考えたい
  • 海外でリフレッシュしたい
  • 海外で自分自身を見つめ直したい
  • 20代の社会人で転職の間のギャップを利用して海外にいきたい

海外インターンシップが向いている人

  • 海外ビジネスの経験を積みたい
  • グローバル就職に役立てたい
  • カフェなどでのアルバイトではなくオフィスワークをやりたい
  • ビジネス英語を伸ばしたい
  • 留学を経験したので海外で実践的な経験を積みたい
  • 夏休みや春休みを利用して短期で就業してみたい
  • アメリカで就業経験を積みたい

いかがでしょうか。

「海外で就業」という点では似ているのですが、実際のところは全くその趣旨や目的が違うビザであることがお分かりいただけると幸いです。

自分が何を目的として参加するかという点が最も大事なポイントとなりますので、そこを起点に是非検討してみてください。


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